化学標準問題精講を使うべき人と効率的な勉強方法

東大塾長の山田です。

この記事は、

  • 「化学標準問題精講」を使おうか検討している
  • 「化学標準問題精講」の効率的な勉強方法を探している

という方に向けて、役立つ情報になるかと思います。

「化学標準問題精講って、実際どうなの?」
「一応やっているけど、本当に理解できているんだろうか…?」

など、いろいろな疑問に答える記事を作成しました。

私の塾生には、この「化学標準問題精講」をほぼ全員に取り組ませています。マスターすれば、ほぼすべての大学に通用する力が身に付くからです。なので、「化学標準問題精講」を全問題解説する授業もしています。

この記事では、優秀な受験化学参考書である「化学標準問題精講」について、徹底解剖しています。レベルや内部構成、効率的な勉強方法、そして次にやるべき勉強までを網羅しています。

ぜひ参考にしてください。

1 「化学標準問題精講」とは

まずは「化学標準問題精講」の基本データを紹介します。

1.1 難易度やレベル感について

化学標準問題精講の難易度やレベル感ですが、

【私大】東京理科大レベル以上
【国立】旧帝大レベル以上

と考えてください。

「化学標準問題精講」を仕上げた後は、志望大学の過去問演習に入ってOKです。東大志望であれば「東大の化学25カ年」などに取り組む力が十分につきます。

1.2 「化学標準問題精講」に取り組むべき人とは?

基礎力が完成している人は、「化学標準問題精講」に取り組んでもOKです。

もっと具体的にいうと

  • センター化学で80点以上を取れる人
  • 化学基礎問題精講をマスターした人

です。

化学標準問題精講に取り組むことで、難関大レベルに効率よく到達できます。

ただし、
「化学基礎問題精講の方はやったけど、まだセンター化学でどれだけ取れるか分からない」
という場合は、まずはセンター化学を攻略しておきましょう。

先にセンター対策をやっておくことで、知識の総まとめができますし、基礎計算も素早く処理できるようになります。

 

2 「化学標準問題精講」の内部構成

では次に、「化学標準問題精講」の中身がどんなふうになっているのかを説明します。勉強するイメージを掴んでください。

2.1 参考書内部はこんな構成になっている

このように2冊に分けて使うことができます。

問題冊子の中身はこのようになっています。

  1. 扱うテーマ
    • 問題が取り扱っているテーマが明示されています。
  2. 問題
    • 難関大学の入試で合否の分かれ目になる難度の良問がそろっています。
    • 各小問は難易度別に「無印」「★」「★★」に分かれています。

無印…落としてはいけない基礎問題
★ …合格ラインの標準問題
★★…難関大の化学で点差がつく問題

解説冊子の中身はこのようになっています。

  1. 精講
    • 問題に関する知識が整理されています。
    • 知識を素早く復習できるので、重宝します。知識の抜けがないかのチェックにも有効です。
    • 必要に応じて、基礎知識を問題に応用するための実践手順も説明されています。
    • もっと詳しい説明が欲しいときは「化学の新研究」を参照しましょう。
  2. Point
    • 「精講」部分のまとめです。重要事項や暗記事項などがまとめられています。
  3. 解説
    • 解答の手順を具体的にまとめてあります。
    • 知識問題については、わかりやすく整理し直されています。
    • 計算問題については「なぜその立式になるのか?」の根拠を明確に説明してくれています。

さすが王道と呼ばれる参考書だけあって、「これ読めばOKでしょ」といえる完成度を誇っています。

2.2 化学標準問題精講の特徴とポイントまとめ

化学標準問題精講の特徴やポイントを以下にまとめておきます。

  • 掲載問題が素晴らしい良問である(知識に身に付き、応用範囲も広い)
  • 難関大対策に相応しい難易度である
  • 「精講(重要事項の整理)」が秀逸である
  • 問題解説も分かりやすいし、解法が的確である。

以上のように、非常に完成度の高い良書です。学校の授業についていけている人なら、迷わず「化学標準問題精講」を使う人をおすすめします。

3 「化学標準問題精講」の効率的な勉強法について

ここからは効率的に勉強するための事前知識をお話しします。

3.1 理解の基準は「人に説明できるかどうか」

「ちゃんと理解できているのか不安です…」と、よく生徒から質問を受けます。その返答は「じゃあ○○を説明してみて。」です。

これで、一発で理解できるかどうか、分かります。

「同級生に対して、説明できるか」をチェックしましょう。実際に誰かに説明する必要はありませんので、この作業を頭の中でやってみてください。

3.2 分野毎に区切ってループする(復習法)

分野とは「理論化学」「無機化学」「有機化学」のことです。「化学標準問題精講」に含まれる問題数は次のようになっています。

  • 理論化学…53題
  • 無機化学…21題
  • 有機化学…38題

理論化学と有機化学は問題数が多いので、前半後半の2つに分けておきます。

そして、
「理論化学(前半)をマスターするまで何周もする」
⇒「理論化学(後半)をマスターするまで何周もする」
⇒「無機化学をマスターするまで何周もする」
⇒「有機化学(前半)をマスターするまで何周もする」
⇒「有機化学(後半)をマスターするまで何周もする」

という5段階に分けて進めるとよいです。

こうすることで、適度な時間間隔があいて、復習が効果的になります。また、分割範囲を広げすぎると「前にやった範囲全然覚えていない…」となって2度手間になるのを避けられます。

3.3 「化学の新研究」で周辺知識の確認をせよ!

問題を解き、解答解説も確認し終えた後、
「この問題の範囲、まだちゃんと覚えられていないな…」
と感じることがあるはずです。

その際は、「化学の新研究」で周辺知識を確認しましょう。標準問題精講に取り組めているレベルなら、新研究を読むことで、本質的な現象理解がさらに進みます。

4 具体的な勉強スケジュールモデル

では、勉強方法の前提知識を押さえたうえで、ここからは具体的な勉強スケジュールのモデルを紹介します。

実際の計画は一日何時間かけられるのかによって変わってきますし、他の科目との兼ね合いも個々人で違います。なので、ここで紹介するモデルを自分の状況に合わせて使ってみてください。

4.1 分野内の勉強方法

まず、分野ごとに区切って勉強を進めるのでしたね。
その分野ごとの勉強の流れです。

■1周目:まずは理解に徹する

  • 初めて取り組む1周目は、解こうとしていいのですが、解けない場合はすぐに解答を見てOKです。
  • 「きちんと考える癖をつけなきゃ、知識も身に付かないんじゃないのか?」と不安になるかもしれませんが、大丈夫です。「知識のアウトプット」や「知識のブラッシュアップ」は過去問演習の段階で行うからです。ここでの「標問マスター」の目的は、「典型問題を一通り押さえておき、難関大化学と格闘する基礎体力をつけること」ですので。
  • 解答を理解したら、解答を写経し、計算問題についてはきちんと手を動かしてきます。
  • 単元内の問題を、まずは理解していきましょう。

 

■2周目:解き直して○×チェック

  • 2周目は「解けるかどうかのチェック」を行っていきます。
  • 例えば、理論化学の前半を一通り理解し終えたら(=1周目が完了したら)、1番に戻って問題を解いていきます。ばっちり解けた問題には「○」、ちょっとでもあいまいだったり計算ミスや勘違いをしたら「×」をつけておきます。
  • 「×」の問題に関しては解答を確認して、解き直します。
  • 分野内の問題を一気にやりましょう

 

■3周目以降:“瞬殺できる”まで反復せよ!

  • 3周目以降は、2周目で「×」だった問題を解き直していきます。
  • 「×」を「○」にしてOKな基準は「瞬殺できるかどうか」です。
  • 計算問題であれば、問題文を読んですぐさま立式ができるかどうか。知識問題は、直接問われていない周辺知識も合わせて出てくるかどうか。
  • 3周目でもダメだった問題は「××」にしておき、4周目でまた解き直します。5周目、6周目と根気よく続けていきます。

 

こうして、分野内のすべての問題が「○」の状態になるまで繰り返します。

4.2 次の分野へ、そして分野毎復習

1つの分野が終わったら、次も同じ要領でこなしていきます。
なお、1つの分野は、1週間を目安に集中的に時間を割いて取り組むとよいです。
マスターするまでにかかる時間が短縮されます。

こうして、すべての問題が「○」になったら、標問マスターは完了です!

5 「化学標準問題精講」が終わったら次にやること

「化学標準問題精講」で難関大化学の頻出パターンをマスターした後は、基本的には過去問に取り組みます。

5.1 「標問」の後は過去問演習へ!

過去問演習でやることは、「演習→知識まとめ」です。

難関大の化学で高得点を取る秘訣は「細部まで知識をブラッシュアップすること」です。鍛えればどんな問題も即答できるようになります。
そのために必要なのが「演習→知識まとめ」を大量に繰り返すことなのです。

過去問演習では「志望校過去問、また同レベルの大学の過去問で安定して8割取れる状態」を目指しましょう。

化学8割というのは、どんなに難しい大学であっても時間をかければ必ず達成できます。「演習→知識まとめ」を繰り返して、化学で安定して高得点が取れるようになりましょう。それによって、他の科目にかなりの余裕が生まれます。

5.2 過去問に入る前に、各大学模試の過去問もアリ

もし過去問を使いきってしまった場合や、直前の演習用に過去問を取っておきたい場合は、各大学模試の模試の過去問を利用するとよいです。

知識と計算力の完璧にブラッシュアップされたと思えるまで、大量にこなしてください。

5.3 化学をマスターしたい人に推奨する別ルート

時間がまだかなりあって(標問マスターが高3夏くらいで終わった場合など)、しかも化学を完全征服したいという野望の持ち主のための問題集があります。

それが「新 理系の化学問題100選」です。

かなり深いところまで掘り下げ、まるで「化学の新研究」の内容を演習しているような内容です。全てやりきることで相当力が付きます。最難関医学部を目指す人にはぜひ挑戦して欲しいですね。

6 さいごに

6.1 「化学標準問題精講」で必ず報われる

「化学標準問題精講」をマスターすることで、難関大化学と格闘するための力が十分に養われます。過去問演習もとてもスムーズにいくことに驚くはずです。

ぜひ「化学標準問題精講」を使って、あなたの勉強を加速させてください。

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