東大塾長が超厳選した物理おすすめ参考書5選と勉強法

東大塾長の山田です。

「どの参考書を使ったらいいんだろう?」
「学校で配られたこの問題集でいいのかな…?」
「参考書の効率的なやり方を知っておきたい…」

物理の勉強を始めると、こんな不安や迷いが出てきますよね。

物理の勉強を進める上で、参考書選びは超重要です。この記事では、私自身が東大理一に合格するまでに使用したものや、実際に私の塾の現場で使ったり授業をしているものの中から厳選した参考書を紹介します。

さらに、

  • 参考書の進め方や選び方のポイント
  • 参考書を何冊やればいいのか

についても説明しています。ぜひ参考にして下さい。

1 参考書の選び方について

まずは、自分に合った参考書を選ぶために知っておいてほしいことをお話しします。

1.1 参考書は「講義型」と「問題集型」の2種類がある

物理の参考書には「講義型」と「問題集型」の2種類があります。

講義型参考書の特徴

  • 前提知識がなくても分かるような丁寧な解説
  • 説明や解説に紙面を割いている分、問題数は少なめ

 

問題集型参考書の特徴

  • まとめ知識はあるが、知識や公式の詳しい解説はなし
  • 講義型参考書に比べて、問題数は圧倒的に多い。

 

なので、使い分けは、以下のように考えてください。

【講義型】⇒物理の勉強のやり始めに使う。
【問題集型】⇒基礎が終わってからのレベルアップに使う

1.2 基本はレベル別

参考書選びの基本は「自分のレベル、実力に合わせること」です。

物理をこれから勉強し始めるのなら、入門レベルの解説型参考書を選びます。知識ゼロでもスムーズに学習ができるためです。まずは基礎を固めます。

「基礎が固まる」とは、具体的にはセンター物理で8割以上取れる状態のことです。ここまでレベルが上がれば、次は志望校に合わせたレベルの参考書を使ってOKです。

1.3 「参考書との相性」とは?

よく「この参考書、おれには合わないだよね~」なんて言葉を聞きます。「解説の仕方、スタイルが合うどうか」という意味で使われるこの言葉ですが、たいていの場合、そうなってしまう原因は「自分のレベルに合っていない」場合が多いです。

「合う合わない」の基準を間違えないようにしましょう。
「合う合わない」があるのは「自分のレベルに合うかどうか」で、「解説の口調やデザインなどの話ではない」ということです。

逆に、適切なレベルの参考書を選んだのに「わからない…」となってしまった場合。そのほとんどは、基礎ができていないことが原因ですので、基礎固めをやり直してから取り組んでみましょう。

1.4 レベルごとに厳選して1冊に絞る!

「レベルごとに厳選して1冊に絞る」というのは、例えば、MARCHレベルを攻略するための参考書が世の中に7冊出ているとします。その中から1冊に絞る、ということです。

なぜそうするのかというと、これは物理の受験勉強を効率的に進めることができなくなるからです。

物理の受験勉強では、基礎固めのあとは志望校レベルの解法パターンを網羅的にやり込んでいきます。つまり「1冊に絞ってパターン学習をしておく」ということです。それをやった上で、志望校過去問などで実践演習を積む、という流れになるのです。

「志望校レベルに合わせた網羅型問題集」であれば、それ1冊に絞ってやり込んでおけばいいのです。解法パターン学習で何冊も取り組んでしまうと、そこで大幅に時間を消費します。すると、実践演習に入るまでの時間が当然長くなります。結果的に全体の勉強が遅れ、受験に間に合わないという最悪の事態になってしまう可能性もあります。

だから、参考書はレベル毎に1冊に絞ります。

 

2 厳選した物理参考書の紹介

では、レベル毎に厳選した物理の参考書を紹介していきます。私自身が使って良かったと思う参考書、現在ウチの塾で授業に使っている参考書です。

また、レベル毎に参考書をやっていけば、その流れがそのまま物理の受験勉強の形になります。物理の受験勉強の全体像を知ることにもなるので、まずは説明に目を通してください。

選考基準は「程よい網羅性」です。

これまでお話ししたことを踏まえると、選ぶべき参考書は「学習レベルに合わせた、程よい網羅性のあるもの」です。この基準で、各レベルに応じた「最高の1冊」を選びました。

2.1 入門レベル:「物理のエッセンス」

入門レベルの講義型参考書でのおすすめは「物理のエッセンス」です。
  

【おすすめポイント】

  • 受験物理の王道かつ定番の講義型参考書
  • 物理をまだ勉強したことのない人でも取り組める
  • 物理現象をきちんとイメージできるようになる(これ超重要)
  • 例題がオリジナルで、物理の本質を効率よくマスターできる
  • センター試験で満点を取るための土台が完成する

2.2 センター対策レベル:「短期攻略センター物理」

センター対策には「短期攻略センター物理」をおすすめします。センター物理で満点が取れるようになります。悪くても9割、という水準まで導いてくれるでしょう。

 

【おすすめポイント】

  • センター試験で満点を取るための網羅型問題集
  • センター試験より難しめの問題あり(=マスターすれば無敵)
  • 1日1時間×約30日で完成
  • 解説がかなり詳しく、基礎知識の説明も豊富

2.3 MARCH/中堅国立レベル:「良問の風」

MARCH/中堅国立レベルには、「良問の風」をおすすめします。

 

【おすすめポイント】

  • 「物理のエッセンス」からの接続(同じ著者)
  • MARCHレベルの私大や国公立大の入試基礎レベル
  • 問題は易しめだが本質的かつ頻出の物理現象を扱っている
  • 解説文が分かりやすく簡潔で、記述解答の参考にもなる

2.4 [MARCH/中堅国立]~難関レベル:「名問の森」

MARCH/中堅国立レベルを完璧にし、難関レベルの足掛かりを作るには「名問の森」がオススメです。

 

【おすすめポイント】

  • 「物理のエッセンス」「良問の風」からの接続(同じ著者)
  • MARCHレベルの私大や国公立大の標準レベル
  • 入試頻出の標準問題を扱っている
  • 解説文が分かりやすく簡潔で、記述解答の参考にもなる
  • 解けない場合に使う「ヒント」が秀逸で、考える力をつけやすい

2.5 最難関レベル

最難関大学を目指す人は「物理標準問題精講」をマスターしてください。最強の実力が身に付きます。

 

【おすすめポイント】

  • 最難関レベルの良問がそろっている
  • 90題という少なさで頻出テーマを一通り網羅できる
  • 解説は“なるべく一般的で応用範囲の広い解法”となっており、秀逸
  • 解説だけでなく、添えてある図説も秀逸

3 参考書の効率的な勉強法について

紹介した参考書は、どうやって勉強したらいいのか?

ここでは、全ての参考書に共通する勉強方法をお伝えします。

3.1 講義型参考書の勉強方法

これは「物理のエッセンス」のことです。

まず、単元毎に区切って勉強を進めます。単元毎の勉強の流れは以下の通りです。

  1. 【単元1周目】:読む、理解する、写経する
    • まずは本文を読んでいきます。ある程度理解したと思えるまで2度3度と読み返していきます。読む範囲は例題や演習問題も含めます。演習問題に関しては、最初は解かずに、いきなり解答を見ていいのでサクサク読み進めていきましょう(もちろん解けそうなら解いて構いません)。
    • その後、例題と演習問題については、解答を写経します。公式、解法を噛みしめながらノートを取っていきましょう。
    • 単元内のすべての本文と問題を読み、写経したら、また単元のはじめに戻って2周目に入ります。
  2. 【単元2周目】:もう一度読む、理解する
    • 2周目は、もう一度すべての本文と例題、問題を読み返します。「あ~そうだったなあ、こうやってと解くんだったなあ」と。なお、勉強スピードを重視したいので、2周目では写経はしなくて構いません。
  3. 【単元3周目】:解けるかチェック
    • 3周目では、例題と演習問題を解けるかどうかチェックしていきます。解けた問題には「○」、解けなかった問題には「×」をつけ、解答を理解し直しておきます。単元内の問題を一気にやりましょう。
  4. 【単元4周目】:×が○になるまで反復
    • 4周目以降は「×」の問題が解けるかどうかのチェックです。問題を読み、すぐさま立式ができて答えが出たら「○」をつけます。またダメだったら、もう一度理解し直しです。こうして、単元内のすべての問題が「○」の状態になるまで繰り返します。
  5. 次の単元へ、そして分野毎復習
    • 1つの単元が終わったら、次の単元も同じ要領でこなしていきます。分野内の単元がすべて終わったら、その分野を丸ごと復習します。
    • 具体的には「例えば力学の単元をすべて終えたら、力学分野の演習問題を1からすべて解いていく」ということです。こうして「力学」「波動」「熱力学」「電磁気」「原子」の5分野をマスターしていきます。

※「原子」分野は必要な人が限られると思います。

3.2 問題集型参考書の勉強方法

問題集型参考書は、分野ごとに完成させていきます。物理でいう分野とはもちろん「力学」「波動」「熱力学」「電磁気」「原子」です。

  1. 分野1周目:解く→解き直す→解説確認
    • まとめ知識を確認し、まずは解く
      • まずは解きます。自信がなければ、重要事項を確認してからでもよいです。
      • また、時間を測る必要は特にありませんが、いくらでも時間をかけていい訳ではありません。考えても解けない問題は飛ばします。目安は1~2分です。
      • 解けなかった問題は「×」印をつけておきます。物理の問題は大体が連動しているので、「×」以降の小問はすべて解けないことになりますが、仕方ないです。問題集をマスターする目的は「解法パターンを身に付けること」ですので、気にせずガンガン進めましょう。
    • 答え合わせ→解き直し→解説確認
      • 1問解き終えたら、まず答え合わせをします。間違った問題については、解説冊子の「ヒント」などを読んでからもう一度挑戦しましょう。
      • それでも分からない場合は解説を確認します。解説を見るときは、合っていた問題も確認します。「考え方は正しかったか?」をチェックしましょう。
      • 間違えた問題については、解説の確認の後、解説の写経をしておきます。以上の流れで単元内の問題をまずは1周やってみます。
  2. 分野2周目以降:×が○になるまで反復

    2周目以降は「×」の問題が解けるかどうかのチェックです。問題を読み、すぐさま立式ができて答えが出たら「○」をつけます。またダメだったら、もう一度理解し直しです。

こうして、分野内のすべての問題が「○」の状態になるまで繰り返します。

4 さいごに

いかかでしたでしょうか?ここに紹介した参考書を順番通りにやっていけば、志望校に必ず到達できます。

あとはやるだけです。あなたの受験勉強を加速させる助けになれば幸いです。

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